ERCOL(アーコル)|現行品とヴィンテージ、それぞれの魅力について

ERCOL(アーコル)|現行品とヴィンテージ、それぞれの魅力について

英国を代表する家具ブランド ERCOL(アーコル)
1920年にルシアン・エルコラーニが設立してから、100年以上にわたり美しい曲線と確かな木工技術で世界中の人々に愛され続けています。

studio MID でも人気の高いブランドのひとつですが、店頭では「現行品とヴィンテージでは何が違うのですか?」というご質問をよくいただきます。
今回はその違いを、シンプルにまとめてご紹介いたします。


■ 現行品 ― いまの暮らしに寄り添う ERCOL

現在もイギリス本国で製造されている ERCOL の現行ラインは、伝統的なデザインを受け継ぎながら、素材や仕上げを現代の暮らしに合わせてアップデートしています。

代表的な「Windsor(ウィンザー)」シリーズをはじめ、「Monza」「Lugo」などの新しいラインも人気です。
どれも無垢材のやさしい質感と、シンプルで使いやすいフォルムが魅力。

価格帯はチェアで10万円台前後、ダイニングテーブルで20万円台〜が目安。
新品ならではの安心感と、長く使い続けられる堅牢なつくりが特徴です。


■ ヴィンテージ ― 時間が育てた美しさ

1950〜70年代に製造されたヴィンテージの ERCOL は、当時の職人技と素材の良さをそのまま感じられる特別な存在です。
長い年月を経て飴色に変化した木肌、角の取れたやわらかなフォルム。
同じモデルでも、一脚ごとに異なる表情を楽しめます。

代表的なモデルは「Quaker チェア」や「Butterfly チェア」「ドロップリーフテーブル」など。
現行品にはない味わいや、独特の存在感があり、コレクターからも高い評価を受けています。

ただし、ヴィンテージの場合はメンテナンスの有無や修復歴によってコンディションが異なります。
購入の際には、実際に手に触れて状態を確かめることをおすすめします。


■ それぞれの選び方

現行品は「日常使いしながら、長く付き合っていきたい方」に。
ヴィンテージは「一点ものの個性や、経年の美しさを楽しみたい方」に。

どちらにも共通しているのは、木材の温もりと、時代に流されないデザインです。
ライフスタイルやお部屋の雰囲気に合わせて、自分にとって“ちょうどいい ERCOL”を選んでいただけたらと思います。


■ おわりに

同じ ERCOL でも、現行品とヴィンテージではそれぞれに異なる魅力があります。
新品の美しさを楽しむか、歴史の味わいを感じるか。

どちらを選んでも、日々の暮らしに静かな温もりをもたらしてくれる存在です。
studio MID のショールームでは、ヴィンテージの ERCOL 家具を実際にご覧いただけます。
ぜひ店頭で、その違いと魅力をじっくりと感じてみてください。

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